流行りボイチェン比べてみた
こんにちは!!( ᐢ˙꒳˙ᐢ )
小栗さえだよ!!!
ボイチェンアドベントカレンダー3日目、「流行りボイチェン比べてみた」の回です!
今回比べてみるのはこちら!
- 恋声
- バ美声
- Gachikoe!
- VT-4
- Rovee
- Graillon+MAutoPitch
- Flux Ircam Trax V3
それぞれのボイスチェンジャーについて、簡単な説明とピッチ別にサンプルボイスを用意してみました!!!
時間足りなくて音量とかタイミングバラバラになっちゃってます。ごめんね(╥﹏╥)
注釈
ボイスチェンジャーは入力(元の声や発声の仕方)によって結果が大きく左右されるので、この記事では音質について良い悪いの評価はしません。
ピッチ110%用, 130%用, 150%用, 200%用それぞれの元音声データを用意しています。
(ピッチ110%と書かれたサウンドの音源は同じですが、110%と200%は音源が異なります)
恋声
恋声は無料のスタンドアロン型ソフトウェアボイスチェンジャーです。
複雑なセットアップがなく、起動してすぐ使えるのでお手軽に試すことができます。
遅延が40msほどあるので、フィードバックを元に喋るのは少し難しいです。
姉妹ツールの「恋音」を使うと音声スペクトログラムを見ることができるので、こちらで自分の声を機械的に分析してみるのも効果的だと思います。 http://koigoemoe.g2.xrea.com/formant/formant.html
ピッチ110%
ピッチ130%
ピッチ150%
ピッチ200%
バ美声
はんそで工房さんが開発している、低遅延、高品質を目指したボイスチェンジャーです。
恋声と同じスタンドアロン型で、複雑な設定なしに使うことができます。
基本は無料で、開発者支援として500円で購入することもできます。
現在はβバージョンで、開発が続いてるようなので今後のアップデートにも期待です!
女性向けにFtoMバージョンもあるみたいです。
ピッチ110%
ピッチ130%
ピッチ150%
ピッチ200%
バ美声はピッチ200%未対応のようです。
Gachikoe!
exe:cute projectさんが開発している低遅延、高品質を目指した無料のボイスチェンジャーです。 こちらもスタンドアロン型です。クロスプラットフォーム対応がされているのでMacOSでも使うことができます!
コンパクトながらアナライザー機能やハイパス、ローパス、ゲート機能などもあり、見た目以上に高機能です。
ピッチ110%
ピッチ130%
ピッチ150%
ピッチ200%
かなり歪むっポイ
VT-4
Rolandが販売しているハードウェアボイスチェンジャーです!
マイクとヘッドフォンがあれば動作するので、PCがない人にはぴったりです。
ハードウェアなので遅延も殆ど無く、カラオケのマイク入力に刺せば手軽にボイチェンカラオケなどもできます。
マルチエフェクターなので、ボイスチェンジャー機能だけでなく、ディレイやリバーブ、イコライザー、ボコーダー(音声合成)、ハードチューン(ピッチ補正)などの機能も付いていて色々と遊べます。
▼お値段はこちら
ピッチ110%
ピッチ130%
ピッチ150%
ピッチ200%
Rovee
g200kgさんが開発しているVSTプラグインエフェクターです。高機能版のKeroVeeというプラグインもあります。 VSTエフェクトなので、CubaseやSonarなどのVSTに対応したアプリで使用します。 遅延が少ないのが特徴で、ほぼ違和感なく喋ることができると思います。 シンプルで直感的なUIのため、VSTのボイスチェンジャーを始めるならこのエフェクターから入るのが良いと思います。
ピッチ110%
ピッチ130%
ピッチ150%
ピッチ200%
Graillon+MAutoPitch
ピッチシフトのできるGraillonとシフトのできるMAutoPitchを組み合わせた構成です。 有償ソフトですが、ボイチェン(ピッチシフト/フォルマントシフト)をするだけなら無料版の機能で足ります。 Roveeよりは遅延がありますが、どちらもライブ向けの低遅延エフェクターなので、遅延に極端に敏感な方でなければ発話に困ることは少ないです。 Graillonで上がりすぎてしまうフォルマントを抑えるためにMAutoPitchを使うので、GraillonのピッチとMAutoPitchのフォルマントは反比例の関係になります。
ピッチ110%
ピッチ130%
ピッチ150%
ピッチ200%
私はこの設定を常用してます!
Flux Ircam Trax V3
ボイスチェンジャーの中でおそらく一番高い? プロ向けのボイス & ソニック・プロセシング・ツールです。なんと定価53,000円。
ちょうどブラックフライデーセールで安くなっていたので買ってみました。
流行りボイチェンではないと思いますが、気になる方も多そうなので紹介します。
音楽制作向けの機能がとても充実していますが、その分遅延が大きいのでフィードバックを聞きながら喋るには慣れや訓練が必要そうです。 音質に関して非常に細かい設定ができるので、歌ってみたなど音楽系でボイスチェンジャーを使いたい方には向いていそうです。
ピッチ110%
ピッチ130%
ピッチ150%
ピッチ200%
参考: 変換前の声
今回の各サンプルに使った元音声です。変な声でもキニシナイ!
ピッチ倍率によって出す声の種類は変わります、いろいろ試してみましょう! (ピッチ110%用の高い声は慣れてないからつらい。。)
ピッチ110用%
ピッチ130用%
ピッチ150用%
ピッチ200用%
おわりに
今回は割と最近使われているボイスチェンジャーを紹介しました!
この他にも、通話に特化したClownfish VoiceChangerや、ネット配信に特化したハードウェアボイスチェンジャーのGoXLRなどなど、色々なボイスチェンジャーがあります。
声質や声の出し方によって出力は大きく変わるので、自分の声に合うかどうかは実際に試してみるのが一番良いです。
次回は「ピッチシフト、フォルマントシフトってなに?」を書こうと思います。お楽しみに!