ボイチェンのためのオーディオインターフェース
おはよう!!! ( ᐢ˙꒳˙ᐢ ) 小栗さえだよ~~~!!
ボイチェンアドベントカレンダー5日目!「オーディオインターフェース」の回です!
まだ持ってない人向けの情報や、持ってるけどよくわからない人のためにQ&A形式で解説していきます!
- オーディオインターフェースってなに?
- お値段どれぐらいのがいいですか?
- インターフェースは多い方がいいの?
- 音質はよくなるの?
- 遅延は少なくなる?
- コンデンサーマイクを使ってみたい
- ファンタム電源って何?
- USBバスパワーって使っていいの?
- オーディオバッファってなに?
- オーディオドライバはどれがいいの?
- サンプリングレートはどうすればいいの?
- ビット深度は?
- 付属ソフトって使えるの?
- おわりに
オーディオインターフェースってなに?
かなりざっくりとした説明になりますが、ボイスチェンジャーを使う上でのオーディオインターフェースとは、
音響機器の接続や品質をいい感じにしてくれるものという理解でOKです。
ボイスチェンジャーに必須というものではなく、高品質なボイスチェンジや配信を行いたい人が買うものと行った感じです。
私が使っているオーディオインターフェースです!
低遅延に特化したものを使っています。
お値段どれぐらいのがいいですか?
10,000円〜30,000円ぐらいのものを買うと良いです。
10,000円以下であれば普通のUSBマイクなどと大して変わらなく、30,000円以上のものは楽曲制作系の機能が強化されていくためです。
インターフェースは多い方がいいの?
普通に使う分にはマイクの入力端子1つ、ヘッドフォン出力1つだけで十分なので、IN/OUTの端子数はあまり気にしなくて良いです。 弾き語りなどをしたい場合は、ボイチェン用のマイクと楽器の入力で2入力が必要になります。
Hi-z(ハイインピーダンス)はギター用、MIDI端子はMIDI機材用の端子になるので、ボイチェン用ならば必要ありません。
FireWireは残念ながらあまり普及しなかった少し前の規格なので、USBまたはThunderbolt接続のものにしましょう。
オーディオインターフェースのコントロール(ボリュームコントロールなど、様々なつまみのこと)が多いものは便利ではありますが、ボイスチェンジャーを使うためだけならほぼPC上で操作できてしまいますので、そこまで高機能でなくても良いと思います。
音質はよくなるの?
⬇︎のような理由でよくなるとおもいます!
- より高品質なマイクが使えるため、低ノイズ、高解像度(はっきりとした音)で録音できる
- PC標準のものと比べて高品質なインターフェースに変わることよりノイズが少なくなる
- PC標準のものと比べて高品質なA/D-D/A変換になるため録音および再生の音質が良くなる
遅延は少なくなる?
⬇︎のような理由で少なくなるとおもいます!
- 高速なオーディオドライバが導入できることにより遅延が少なくなる
- オーディオバッファサイズを変更することにより遅延が少なくなる
- PC標準のものと比べてA/D-D/A変換が高速に行えるため、遅延が少なくなる
- USB3.0など高速なインターフェースが使えるため遅延が少なくなる
コンデンサーマイクを使ってみたい
コンデンサーマイクを使うなら、XLRコネクタとファンタム電源に対応しているものを選びましょう!
ファンタム電源って何?
コンデンサマイクを動かすための電源です、48Vと高い電圧が書かれていますが、これは昔の規格を引きずっているだけで、実際は電圧も電流も対して消費しないようです。一般的な5VのUSBバスパワーでも問題なく動作します(マニュアルの注意事項にも書かれていないので大丈夫そう)。
ダイナミックマイクにはファンタム電源は必要ないですが、ノイズや故障の原因になり得るので切っておいた方が良いです。
またファンタム電源など電源系をONにする際は「突入電流」という大きな負荷や爆音が発生し、聴覚障害や故障の原因になるので関連するボリュームはOFFにしましょう!
USBバスパワーって使っていいの?
最近はUSBバスパワー駆動のオーディオインターフェースが多いですが、もしノイズが気になるようであれば、USBバスパワーではなくAC給電にすることをお勧めします。USB給電のノイズによって電気信号の質が変わることはないという意見もありますが、送信パケットにエラーが出ると復元の負荷や送り直しによる遅延が発生してしまいますので、影響がないとは言い切れません。
またUSB接続を多用しているPCの場合、電力が足りなくなった場合にデバイスが停止したり、処理が不安定になる場合があります。
オーディオバッファってなに?
PCにデータを送るまでの待ち領域です。 スムーズな音声信号処理を実現するためには、決まった周期でスムーズに音声パケットを送る必要があります。 (A/D変換処理が完了でき次第、矢継ぎに送信してしまうと送信間隔にムラができ、プツプツしてしまいます) そのためA/D変換が終わった後のデータを一時的に溜めておく場所が必要になり、この領域のことをオーディオバッファと言います。
オーディオバッファが潤沢なほどスムーズにデータ送信はできますが、その分遅延が発生してしまうため、 データがプツプツ聞こえない範囲でオーディオバッファを小さくすることで、遅延を抑えることができます。
バッファサイズを小さくするとCPUの負荷は上がりますので、プツプツしない&遅延を感じない程度のバッファサイズにするのが一番良いと思います。
オーディオドライバはどれがいいの?
ASIO対応のものを選んでおけばOKです。(音楽業界のスタンダードです)
asio4allはASIOドライバーのないオーディオインターフェイスをASIO対応にできるソフトのことで、ASIOではないので注意してください。
サンプリングレートはどうすればいいの?
サンプリングレートはアナログ音をデータ化する時の時間軸の細かさのことを言います。44.1kHzであれば、22.05kHzまでの周波数の音を損なわずにデータ化できます。人の可聴域は20kHzが限界なので、22.05kHzまでの音をデータ化できれば十分という意味で44.1kHzというサンプリングレートが一般的になっています。
FtMのボイスチェンジャーであれば全体の周波数帯を下げる処理が行われるので44.1kHz以上のサンプリングレートでも意味がありそうですが、MtFのボイスチェンジャーであれば22.05kHz以上の高周波をデータ化できてもあまり意味がないため、44.1kHzの設定で十分かと思います。
もし歌ってみたなどで音声を加工したりする場合は96kHzで録ってみてもよいかもしれません。
44.1kHzと48kHzは音楽業界と映像業界の標準の違いです。録音だけなら44.1kHz、配信など動画で使う場合は48kHzにするなどにしておけば良いと思います。
ビット深度は?
ビット深度はアナログ音をデータ化する時の音量軸の細かさのことを言います。16bitと24bitで大きく違いが出るのはノイズの聞こえ方(S/N比)です。 ノイズが気になる場合はビット深度を24bitにしてみると改善する場合があります。
付属ソフトって使えるの?
DAWを持ってない方はぜひ付属ソフトも気にしてみてください!
プラグイン形式のボイスチェンジャーを使うためにはDAWなどのホストアプリケーションが必要なのですが、オーディオインターフェースにプラグインが利用可能なエディションのDAWが付属されている場合があります。音楽制作には機能不足なエディションの場合が多いのですが、ボイスチェンジャーのプラグインを動かすためだけなら十分なので、以下のようなプラグインに対応しているDAWが付属しているオーディオインターフェースを選ぶと良いと思います。
プラグインに対応している有料DAW
- Cubase
- FL Studio
- ABILITY(Singer Song Writer)
- Studio One
- Ableton Live
おわりに
今回はボイスチェンジャーを使うためのオーディオインターフェースについて解説しました!
品質を求めるとPC直つなぎのUSBマイクやヘッドセットマイクから卒業する日は来ると思うので、購入に迷ったらぜひ参考にしてみてください!
次回は「音響設備のはなし」について解説します!お楽しみに〜〜