防音しよう!
おはよう!!! ( ᐢ˙꒳˙ᐢ ) 小栗さえだよ~~~!!
ボイチェンアドベントカレンダー22日目!
おうちの人やお隣さんに迷惑かからないように防音について書いてみます!
今回はボイチェン殆ど関係ないです。
ちなみにさえは防音室を自作しました!大変だった〜〜〜〜
防音の基礎
うるささ
音の大きさはデシベル[dB]という単位で表されます。
デシベルは対数表記になっていて、20dBあがると音圧は10倍になります。
教科書などで見たことある表だと思いますが、デシベルに対応するうるささは以下のような目安になっています。
- 10dB: 呼吸
- 20dB: 囁き声
- 30dB: 郊外の深夜
- 40dB: 市内の深夜
- 50dB: 家庭用クーラー(室外機)
- 60dB: テレビの音
- 70dB: 騒々しい街頭・セミの鳴き声(2m)
- 80dB: 電車の車内・ピアノ(1m)
- 90dB: 騒々しい工場の中
- 100dB: 電車が通るときのガード下
- 110dB: 自動車のクラクション(2m)
- 120dB: ジェット(飛行機)エンジンの近く
普通の会話のボリュームは60dB、声楽は70~100dBとなります。
騒音計などを買ってくれば実際に測ることができます。
一般的な防音室は30~40dBぐらい減衰してくれるので、普通の会話は囁き声程度に、歌う場合はテレビの音程度になるということですね!
参考
騒音値の基準と目安 | 騒音調査・測定・解析のソーチョー
生活音・楽器の音の大きさ(音量・音圧・音響)比較知識(道路・会話・電気・電車・車・自動車・工場騒音・携帯電話・車・飛行機の騒音の対策)サイレントデザイン
音を伝播する媒体
音には「空気伝搬音」と「個体伝搬音」があります。
- 空気伝搬音: 空気中を伝わる振動で、高周波帯をよく伝播させます
- 個体伝播音: 物体中を伝わる振動で、低周波帯をよく伝播させます
音の伝播性質
音(音波)の伝わり方にも色々な種類があります、一部防音にも関係するので覚えておきましょう!
- 反射: 音は物体に衝突した時に跳ね返ります
- 屈折: 音は水中などを通る時に歪みます
- 透過: 音は個体を通過する時に減衰されますが、一部を通します
- 吸収: 音が空気中や個体中を伝わる時、一部が熱として吸収されます
- 共鳴: 振動は物体の固有振動数と一致した場合、増幅されます
- 回折: 音は直線的に進むのではなく、波のように回り込んで伝わります
- 干渉: 音と音は干渉して強まったり弱まったりします
防音材
音が物体に衝突すると、反射、吸収、透過が起こります。
エネルギー保存則より、反射、吸収、透過の合計エネルギーは入射音のエネルギーと同じです。
防音材には反射を主とした遮音材と吸収を主とした吸音材の2種類があります。
遮音材
透過率と吸音率が低く、反射率が高い素材です。
物体の質量が高いほど遮音性が高くなり、防音室には鉛シートなどがよく使われます。
建材の透過率の低さは建築や不動産の用語で透過損失という指標で表されます。
吸音材
透過率と反射率が低く、吸音率が高い素材です。
繊維質で空気の摩擦が起こりやすいウレタンやグラスウールなどがよく使われます。
建材の吸音性には残響室法吸音率という指標が使われます。
まずはドアの防音から
一番簡単な防音対策としてはドアの密閉がオススメです!
これだけでも10dB程度の防音効果が期待できます。部屋の気密性が高くなってしまうので、換気にはご注意ください!
ドアの隙間から漏れる(回析して伝わる)音は、壁を透過する音よりかなり減衰が小さいので、ドアの隙間を埋めて空気を遮断し音波の回析をなくしましょう! 隙間テープや防振ゴムなどを貼る形になるとおもいます。
具体的な方法は以下の記事などを見るとよさそうです!
www.tamusguitar.com
防音室のいろいろ
遮音性能の指標として D値 というJISが定める遮音等級を表す規格があります。
D-30であれば約30dBの減衰、D-60dBであれば約60dBの減衰がされます(周波数帯によって多少変動します)。
防音マンションに住む
引っ越しのアテがあるなら迷わずこれ!
演奏可と謳っている防音マンションであればD-60~D-80程度の遮音性を備えている物件が多いです。
遮音性能は物件によって変わるので、必ずD値を確認しましょう!
家賃相場的には大体1.3倍の家賃がかかるようですが、コスパとしては最高です。
防音マンションでなくても、築年数が浅い方が防音に強いです。
部屋の防音施工
部屋の壁に防音材(吸音材、遮音材)を貼り付けて部屋自体を防音します。
窓や梁、ドアや天井の施工も必要なので、個人でやるのは大変です。
業者に依頼するとプラン決めと見積もりからになりますが、6畳のD-50~60プランで250万円は軽く超えてきてしまいます。
ピアノ室・ピアノ防音工事 | 防音室・マンション防音工事は環境スペースにお任せ|サウンドゾーン|
組み立て式防音室の購入、レンタル
屋内に設置する方式の防音室です!
だんぼっち
誤解が多いですが、防音性能は殆どないです。D-10~20程度だと思います。
キーボードやディスプレイを持ち込む場合、サイズ的にはワイドはあった方がよさそうです。
DIYで防音施工をする場合は以下に気をつけてください!
- 吸音材などを貼って強化する場合、50mm~100mmほどスペースを取ります。わりと狭くなるので注意。
- ダンボール製のため荷重にはあまり強くなく、重たい遮音シートなどを貼ると倒壊の恐れがあります。
- 換気扇がついてない製品の場合、密閉性を上げると窒息の危険が増えるので必ず換気機構もつけましょう!
YAMAHA防音室
しっかりした防音室を買うならYAMAHAの防音室がオススメですが、お値段もしっかりしてきます。 配線や照明、空調などが完備されているので快適に過ごせます。
結構重いので、建物の耐荷重には気をつけましょう! 賃貸の場合は契約書に屋内設置物の要件がある場合もあるので、そちらも確認しましょう。
2.5畳のD-30~40の性能でお値段は100万円からといった感じです。 即金で出すにはかなり勇気がいる額なので、後述するレンタルサービスがオススメです。
細かいお値段と仕様はこちら ヤマハ | ユニット 2.0畳、2.5畳 - 定型タイプの防音室
音レント
上記の防音室を月極めでレンタルできるサービスです。
月1万5千円からレンタルができます。最短レンタル期間(15ヵ月)があるので注意! 3年(48ヵ月)ほどレンタルを続けるとそのまま譲渡になるようです、実質分割払いみたいな感じです。
解体や引越しには別途料金がかかります。引越しに対応してるのは便利!
DIY(自作)
自作する場合は、大体材料費が30万円~40万円+人件費といった感じです! 安くて好きな形で作れるのは便利ですが、緻密な設計や施工が必要になるのでDIY初めての方にはあまりオススメしないです。
解体する場合も大変で、使用した建材によっては産業廃棄物扱いとしないといけないものもあるので注意!
作り方については次の記事で説明するよ!
おわりに
トラブルになりがちな騒音の問題、元の声を聞かれたくないボイチェン勢ならなおさら気になるところかなと思います。 わりかし大きな費用がかかるので、コスト感だけでもしっておきましょう!
次回は大変でもいいから防音室をDIYしてみたい!という人向けに、防音室の作り方について書いてみようかなと思います!お楽しみに〜~