防音室のつくりかた
おはよう!!! ( ᐢ˙꒳˙ᐢ ) 小栗さえだよ~~~!!
ボイチェンアドベントカレンダー24日目!
防音室を作ってみたい人に!どんな材料や作業が必要か解説してくよーー
今回はボイスチェンジャーあんまり関係ないです。
防音室をDIYするメリット・デメリット
メリット
安く作れる
一番大きいのはここかなと思います。
それでも20万円ぐらいはかかっちゃうかも。
ざっくりですが、以下のようなものを買いました!
- 支柱 - 2x4(6f)建材(加工費コミ)*6 : 8000円
- 柱固定器具(ラブリコ)*6: 1.2万円
- 壁材固定用ネジ: 500円
- 壁材 - 中空ポリカボード*7: 2.5万円
- 大建工業 遮音シート(10m*2): 1万円
- 吸音材(MGボード50mm*16): 3.2万円
- MGボードジョイナー*10: 1.5万円
- 隙間埋め用粘着遮音シート: 7000円
- 接着用ボンド*4: 4000円
- 両面テープ*6: 3000円
- 床材(MDFボード5.5mm*1): 1300円
- コルクマット: 2000円
- ドア: 2万円
- 換気扇: 3000円
- その他工具: 2万円
- かかった時間: プライスレス
それぞれの建材や器具、部品については後述します!
自分で間取りを決められる
自分で作る場合は作業環境や配信環境、自分の部屋のサイズに合わせてサイズを決められます。
市販の防音室などは2m以上あって梁に引っかかって入らないとかもあるので、その点は便利ですね!
特に狭い部屋でない限りは3f(910mm)や6f(1820mm)に合わせると楽かなと思います。
DIYは楽しい!
設計や作業することが楽しいと感じる方はメリットになります!
苦労するぶん完成した時の感動もひとしお!
ホームセンターを見て回るのも楽しかったです。
デメリット
竣工(完成)までが長い!
材料が多かったのでちょこちょこ買ってきては作ってましたが、作り始めてから終わるまでに3ヶ月ぐらいかかりました! 相当慣れてないと数日で完成させるのは難しいので、時間がない人は注意しましょう!
防音性能は市販品の方が良い
個人でD-40相当の防音性能を確保するのはかなり大変です!
品質を求めるなら買ってしまった方がいいかも。
解体が大変
引っ越しなどで解体する必要がある時は自力で解体になるので大変です。
建材によっては(石膏ボードなど)産業廃棄物手続きが必要になるのでご注意ください!
防音室に必要なもの
防音室の要件としては以下のようなものがあります。
ある程度DIY用語を説明せずに使いますので、知らなかったら調べてみてください!
ちなみに防音性能は頑張ってもD-40~50が限界だと思います。
支柱
部屋を支える柱です。防音素材は重い場合が多いので、壁だけで組み立てないようにしましょう!
突っ張り棒のような仕組みで床と天井に固定する2x4木材を柱にするのがオススメです! ラブリコやウォリストといった、突っ張るようの器具が市販されているのでこちらを使いましょう。 鍼以外につっぱらせる場合は天井が抜けないように注意しましょう。
壁
吸音材や遮音材は単体では壁になりませんので、壁材が必要になります。 壁材は石膏ボードがスタンダードですが、運搬や施工が大変なので中空ポリカーボネートボードなども検討してみると良いです。 (ホームセンターの店員さんにオススメしてもらいました)
床
床の振動伝播を抑えるために防振マットやコルクマットなどの制振材を敷く必要があります。
そのままだと床面が不安定なので、気になるようならMDF板やベニヤ板などの硬い床材を重ねましょう。
防音・制振Dマット | TAIHO 床材・建材販売の泰邦 ビジネスユーザー向け情報サイト
吸音材
以下のような吸音材があります。
加工済みのウレタンフォーム
安価でそこそこの吸音性能があります。
表面がデコボコしているタイプは音を拡散させるので反響音が少なくなります。
未加工のグラスウール/ロックウール
壁を二重構造にして、空間に挟むタイプの吸音材です。そのまま内壁に貼ることはできません。
ウレタンフォームより吸音性能が高いです。
グラスウールやロックウールはガラス繊維や岩石を高温状態で繊維状に伸ばす処理をしたものなので、肌で直接触れたり吸い込むと危険です。 加工や施工の際は手袋やマスク、作業着を着るなど十分に注意しましょう!
加工済みのグラスウール/ロックウールボード
ボード状に加工されたグラスウール、ロックウールです。
加工の手間がなく内壁にそのまま使用できますが、それでも取り付け直後や施工時はチクチクしたりするので、気をつけましょう。
ボードの固定にはジョイナーを使うと便利です。
ホワイトキューオン
最新の素材でチクチク感やハウスシック症候群などもない、安全で高吸音率の吸音材です。
予算があるならオススメです!
遮音材
遮音シート
基本的に遮音シートと呼ばれる鉛ベースのシートがスタンダードです。
とても重く、10m巻きで20kgもあるので注意!
重くてテープなどでは固定できないので、接着剤で壁と接着したり、タッカーなどで打ち込む必要があります。
鉛シート
本格的に遮音したい場合は遮音シートより3倍も遮音効果のある鉛シートがありますが、重量も極めて重く個人施工ではあまりオススメできません。
YAMAHAの防音室を買ったりした方がよさそう。
ドア
部屋には出入り口が必要です、意外と密閉度の高いドアをDIYで作るのはむずかしいです。
ドア本体の他に蝶番や密閉用のゴムや隙間テープなども必要になります。ドア本体が重くなると蝶番や壁、柱に負荷がかかるので注意しましょう!
市販のドアを買う方法もありますが、高さが2000mmほどあり、6f(1820mm)の壁などでは高さが足りくなるので注意です。
換気扇
密閉性の高い防音室に換気扇は必須です。最悪窒息事故につながるので、換気扇は必ず取り付けましょう!
高価な静音換気扇を買うか、ダクトなどを繋げて換気扇の音を吸音する必要があります。
エアコン
防音=断熱なので、防音室の中は大変暑くなります。
長時間いる場合はエアコンを取り付けましょう。
電源、ネット回線
電源やLANを引くために穴を開ける必要があります。 施工後に開けるのは大変なので、組み立てる前にあらかじめ設計、施工しておきましょう!
防音室DIYの落とし穴
施工スペースを考慮しよう
部屋にぴったり収まるように設計してしまうと、施工のスペースがなくて失敗することがあります!
作業に入る前に手順まで考えておきましょう!
建材の調達が大変
6fの建材はサイズ感に慣れてないと車に入らなかったり、手で運ぶのも大変です。
手伝ってもらったり、レンタカーなどを借りる場合はサイズ感に注意しましょう!
ホームセンターから歩いて持って帰る場合、風の影響をとても受けるので気を付けてください(特に壁材など平たいもの)。
防音カーテンは気休め
防音カーテンは良いものでもD-10程度の減衰しかしてくれません。
ドアの施工が大変だったので防音カーテンで代用しようとしましたが、隙間も多くあまり実用には堪えませんでした。
変な隙間わりとできる
意外と設計漏れや想定外の隙間ができたりします!
例えば床材の厚みを忘れたり、壁材がずれたり、吸音ボードが数ミリ大きかったり、天井が想定以上に重くてたるんだりします。
全てを計算しきるのは難しいので、スペースや材料、予算には余裕を持っておくことをオススメします!
おわりに
防音室のお値段見ちゃうとどうしても自作に手を伸ばしがちだけど、DYI慣れてないとかなり大変です。 大きな粗大ゴミになってしまわないように、しっかりと準備や設計を整えてから始めましょう!
次回は最終回「ボイチェンを使いこなすための37ヵ条」総集編です!お楽しみに〜~